産業廃棄物収集運搬業許可の確認と依頼者にも及ぶ主な罰則
産業廃棄物収集運搬業許可の確認と依頼者にも及ぶ主な罰則
所有している家屋を解体する場合、基本的には解体業者を探して依頼することになります。
単に建物を解体するだけと思われるかもしれませんが、実際にはたくさんの手続きが必要になり、また、しっかりとした業者を選んで依頼しないと、依頼者にまで罰則が場合がありますので注意が必要です。
家屋解体の主な流れ
まず、解体工事を行う場合の主な流れをご紹介します。
- 現地調査・見積もりをした後に契約を交わします。
- 近所へあいさつに回り、足場を組んだり養生をして、安全に、かつ周辺に破片が飛び散ったりすることがないように準備をします。
- ガス管や水道管などは専門業者に依頼して撤去してもらうことになります。配管の撤去作業が終了すると、屋内にある不要な家具などを取り出して、いよいよ解体が始まります。
- 家屋の解体が終了したら、植木やブロックなども撤去します。
- 廃材を分けていき、それぞれの処理場へ持ち込んで必要な費用を払い、処分します。
※家屋の解体の時には産業廃棄物収集運搬業許可が必要になりますので、業者に解体を依頼するときには必ずこの許可を取っているかどうかを確認しておきましょう。 - すべて終了したら足場や養生を取り外し、整地して終了となります。
以上のように産業廃棄物収集運搬を行うのは業務の途中になりますが、業者へ依頼する前にしっかりと許可の確認をとる必要があります。
解体業者の許可をチェック・依頼者への罰則
このように、家屋の解体には、配管の撤去や足場作業、周辺の養生を行う時などに外部の手を借りる必要がありますし、産業廃棄物の処分費だけを考慮してもかなりの金額になります。
■注意!安いだけで決めてしまうと危険!
複数の業者から貰った見積もりの平均金額よりも大幅に安い見積もり金額の場合、その金額を提示してきた業者が正規の業者かどうかを疑う必要があります。
低価格の見積もりで顧客を獲得した後で、いい加減な分別や不法投棄をしたりして終了する悪質な業者もいますので、気をつけましょう。
■不法投棄により依頼者(施主)にも及ぶ罰則
実際に不法投棄をしたのは悪質な業者であったとしても、不法投棄などで施主が特定されれば、知らずに契約した場合であっても罰則は依頼者にまで及びます。
不法投棄をするような業者は個人情報もそのままにして放置するという場合もありますで、業者が行方不明になることはあっても、施主の所在は突き止められることが多々あります。
信頼できる業者・許可を取得している業者を選ぶ
以上のようなことがないように、単に見積金額が安いという理由だけでなく、信頼できる業者かどうかということも重要なポイントとして考慮し、産業廃棄物収集運搬業許可についても事前に確認した上で、業者を比較検討するようにしましょう。