空き家を解体し、駐車場にして土地活用する場合のメリット・デメリット

家や土地は、例え人が住んでいなくても毎年1月1日時点で登録されている所有者が、その土地の「固定資産税」を各自治体へ支払う義務があります。

「固定資産税」は各自治体がその土地の評価額を元に税額を算出しており、所有者にとっては土地を利用している・していないを問わず発生してしまう「支出」と言えます。

空き家にしておく場合のリスク

地震や台風など天変地異の多い日本では、近隣住宅や道路等のことを考えると長い間利用されず放って置かれた空き家はリスク的な側面を多分に持っています。

そんな状態を少しでも改善したい方は、他の目的に土地活用する事をお勧めします。

そこから収益を得る事はもちろん、近隣施設へのリスク軽減・景観改善など、ただ税金を支払うよりも多くのメリットが受けられる可能性があります。

駐車場への土地活用のメリット

人が住んでいない空き家や土地の最も手軽で有益な活用方法として「駐車場」が挙げられます。

駐車場にする場合のメリットは、以下の2点があります。

1.スタートする投資金額が少ない

駐車場として土地を活用する大きなメリットには、まず、投資金の少なさが挙げられます。

空き家を解体した後に何か新しく建物を建てればその分の莫大なコストが発生しますし、特定の商売の場合、人を雇用する費用も発生します。
また、建物は建てた後も定期的なメンテナンス費が掛かり続けます。

2.次の土地活用がしやすい

駐車場の場合は最悪立ちいかなくなっても、土地の上に何もありませんから次の活用へ支障が少ないのもメリットと言えます。

「駐車場開業」に掛かる費用とすれば、空き家の解体・整地費用と駐車場設備費がメインとなります。
例えば、タイムパーキングではなく契約駐車&青空駐車であれば駐車場設備費さえほとんど掛からず、解体・整地費だけで駐車場開業が可能となります。

駐車場への土地活用のデメリット

一方駐車場の場合いくつかデメリットもあります。それは「固定資産税」が上がってしまうことです。

空き家(建物)を解体し駐車場にした場合、必然的にその土地は住宅用地から雑種地へと地目が変更になります。住宅用地と雑種地では当然住宅用地のが土地の評価額は高いのですが、肝心なのは住宅用地は1/6の税免除が適用されます、雑種地の場合その免除が外れてしまうのです。事前に変更後の税計算を行うようにしましょう。

まとめ

駐車場経営は、その他多くの商売と違い、リスクや投資が比較的少ない事業と言えます。
立地の需要を見極め、税や解体費など支出との比較検討を十分に行い、実行すれば成功の可能性が高い土地活用といえるでしょう。

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